2017年6月5日月曜日

フィルムカメラ用レンズ・テスト(1) ―50mmから35mmまでの近接撮影

フィルムカメラ用レンズ・テスト(1)

―50mmから35mmまでの近接撮影

フルサイズ・デジタルカメラα7IIを手に入れたので、あらためて昔から持っているフィルムカメラ(一眼レフ、レンジファインダー)用のレンズをテストしています。以前にもテストしたことがありますが、そのときは4/3(フォーサーズ)デジタルカメラでのもので、35mmレンズ全体を使ったものではなかったのです。

 今回は、標準、準標準レンズである50mmから35mmまでのレンズを近接撮影(ほぼ最短距離)テストしてみました。どのレンズも同じ位置からの撮影になります。

 使用したカメラはSONY α7II。

 テストしたレンズは下記のものですが、それぞれのレンズの絞り開放とF8.0の2ショットで撮影したものです。

 また焦点は、中央にある蜂蜜の瓶の文字"Mielbio"の"M"の文字に合わせたつもりです。ピントが外れてましたらお許し下さい。(汗)
 (他にZuiko 50mmF1.4、Nikkor 50mmF1.4、Summicron 35mm F2.0などを持ってますがアダプタが未取得なのと見逃しでテストから漏れてしまいました)

 テストは逆光で行いましたので、より古いレンズには酷なものになってしまってますが、あえて逆光にしたのは「逆光への能力」だけでなく「光の具合」がどのように違うことになるのかが良く解ると思ったためです。「光の具合」はこれまでのレンズ造りや評価では一般的にはクリアーな方が「良い」というのが基準になってきました。でも「雰囲気」づくりにはどうなのでしょうか。そのあたりの違いも見てみたいと考えました。

1. Contax-G 45mm F2.0
2. Nocton classic 40mm F1.4 (M)
3. M-Rokkor 40mm F2.0 (M)
4. Summicron 50mm F2.0 (M) 1995年製
5. Summicron 50mm F2.0 (M) 沈胴 1954年製
6. Topcor 50mm F2.0 (L) 1950年代終わり
7. Planar 50mm F1.4 (Yashica/Contax)
8. Sumaron 35mm F3.5 (L) 1949年製?
9. Distagon 35mm F1.4 (Yashica/Contax)

画像は掲載の関係上縮小していますが、その他の補正はしていません。

1. Contax-G 45mm F2.0

 (1)F2.0で撮影

 (2)F8.0で撮影


2. Nocton classic 40mm F1.4 (M)

 (1)F1.4で撮影

 (2)F8.0で撮影


3. M-Rokkor 40mm F2.0 (M)

 (1)F2.0で撮影

 (2)F8.0で撮影



4. Summicron 50mm F2.0 (M) 1995年製

 (1)F2.0で撮影

 (2)F8.0で撮影


5. Summicron 50mm F2.0 (M) 沈胴 1954年製

 (1)F2.0で撮影

 (2)F8.0で撮影

6. Topcor 50mm F2.0 (L) 1950年代終わり

 (1)F2.0で撮影


 (2)F8.0で撮影

7. Planar 50mm F1.4 (Yashica/Contax)
 (1)F1.4で撮影


 (2)F8.0で撮影

8. Sumaron 35mm F3.5 (L) 

 (1)F3.5で撮影

 (2)F8.0で撮影


9. Distagon 35mm F1.4 (Yashica/Contax)
 (1)F1.4で撮影

 (2)F8.0で撮影

 ご覧になっていかがでしょうか。

 さすがにSumaron35mmは多くの場合と同様レンズ内に曇りがあるため逆光だとなおさら盛大なハロが出てさながら霧の中のようになってますね。
 Summicron50mm沈胴も製造年が古いせいかレンズ内曇りはないのですがハロが強めです。やはり、製造年が新しくなるにつれ画像のハロが少なくクリアになってきています。
 みなさまのご感想はいかがでしょうか。
 私は、Contax-G 45mm開放が一番好ましいボケ具合かなと思いました。

                    2017年6月5日 by Sanmiguel

 

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