2015年8月27日木曜日

中国東北地方は緑豊かな良いところー中国东北郁郁葱葱的好地方ー


ー  Ricoh GR一本勝負の巻 ー

 中国北京での仕事を済ませて、東北地方へ立ち寄りました。

 中国の東北地方というと、東北三省(遼寧省、吉林省、黒龍江省)を意味します。
年配の方々には旧満州国といえばお分かりでしょうか。もっとも中国では偽満州国と表示されています。旧日本帝国が1932年にでっち上げた侵略地で、現地中国人だけでなく移住した日本国民自身も大変悲惨な目にあったところでもあります。

 この東北地方にかつて移住された日本人の話では、土地は広大で大変肥沃な地だったそうです。面積は現在の日本国のちょうど3倍ほどあり、平野が多いのが特徴です。
それにしても広大な緑豊かな大地です。見渡すかぎりのトウモロコシ畑で、ところどころに森があったりします。

今回の旅は、それを確かめる旅でもありました。行き先は東北三省のちょうど真ん中、吉林省です。旧満州国の首都新京、現在の長春の周辺をうろつきました。今回の長春訪問は4度目ですが、いつもは仕事か用事での訪問なのでじっくり拝見したのは初めてだと思います。
 長春は、旧新京時代に旧日本国が人工的に造った街を基礎としています。大変合理的な都市設計、インフラ設計がされていて、それが現在も街づくりに生かされています。
 現在の長春ですが、面積は東京都の10倍弱、人口は東京都の6割の750万人くらいだと聞いています。(旧新京時代は東京都の半分くらいの面積だったそうですが)
 長春駅から南へまっすぐ街の中央を貫く人民大街通りは、植え込みのあるセンターラインを中心に左右に、片側3車線のメイン道路、更に植え込みがあって2車線のサブ道路、またまた植え込みがあって広い1本の歩行者・自転車道路があります。
 今は街の真ん中になっていますが、昔の中央通(現在の人民大街)の南端にあたるところに南湖という緑に囲まれた大きな池があります。旧新京時代にも西公園があったあたりです。
こんな道路って、私は現在の日本でも見たことありません。




長春のとある朝市に行ってみました。

ウリ類も夏の大切な産物で、これもまた種類が豊富です。
ご存知、ホウズキですが、これは実を食べられるホウズキです。実際甘くて美味しいです。
これは洋梨の一種ですね。中国では梨も種類が沢山あります。
一見サクランボのように見えますが、これが山査子(サンザシ)




西夏回族料理を食べて行きました。羊のリブステーキと本物のシューマイが美味しかったです。

中国では、桃類、杏類も沢山種類があって安くて美味しいですね。これは扁平形の桃でした。

長春市街から一路西へ、吉林市をめざします。広大な東北平野が広がります。
天候も徐々に回復。
高速道路で約2時間弱で吉林市へ到着。抜けるような青空でした。

吉林市街を抜けて有名な松花江沿いを走ります。
大変自然な河岸をもつ雄大で美しい河です。
残念ながら少し上流にダムが出来てから、大雨時に放水すると半ば洪水状態になるという話を聞きました。
 

農村には観光客目当ての小さな店を良く見ます

このあたりの農村は昔は貧しかったそうですが、最近はそうでもないようです



吉林省の農村は自然が豊かですね
深い木々に覆われた小高い山に登ってみると、松花江と平野が眼下に広がります

山のフモトでは、小さい女の子がおばちゃん顔負けに果物を売っていました

              
新鮮なナツメも売ってます


帰路は迂回して田舎道を通って高速へ向かいます
広大な吉林平野の黄昏が、この上なく美しかったです

2015/08 by Sanmiguel
with Ricoh GR

2015年6月7日日曜日

ESOTERIC DV-50 vs Accuphase DAC-30

ESOTERIC DV-50 vs Accuphase DAC-30


 長いオーディオ歴を経て、数年前に10年近く使ってきたCDプレイヤーAccuphaseのDD-55を中古のEsotericDV-50に変えました。

 アンプは相変わらずお気に入りのAccuphase E-307です。

 ではなぜCDプレイヤーを変えたのか?

 DD-55で聴くCDの音が柔らかくて普通に聞こえ飽きてしまったこと、DV-50について幾人かの方々のブログを読んでの結果でした。


 DV-50はCDはもちろん、DVDもSACDもプレイできるし、何よりCDプレイヤーとしての音が素晴らしいとの評価があったからでした。

 SACDが聞いてみたいと思い始めてたことと、DD-55のスッキリしてるけど地味目の音に飽きてきてたこともあったかと思います。

 また良すぎるタイミングでヤフオクで中古のDV-50が出品されてしまったからかもしれません。DV−50はDD-55よりは後年の製品ですし買い替え製品としても良いかなと思いエイヤッと落としてしまいました。

 DV-50が家に届いてビックリ!
 まるで重戦車、第2次世界大戦時のドイツのタイガー戦車のようです!!!
分厚い装甲、中身がギッシリ詰まったような凝縮感、運ぶとこれまた本当の重量級!
アンプより重いプレイヤーというのは経験がなかったですね。
 DD-55は大きさの割に音はスカスカっとして比較的柔らかく軽かった記憶があります。

 おまけがありました。リモコンも本体同様最重量級です!なんでリモコンがこんなに重いのか不明です。さらにおまけにリモコンの電池を交換するのもプラスドライバーが必要です!!!!????意味不明な設計ですね。

 さっそく接続して(設置自体が重さで四苦八苦でした)音出しです。
 テストCDはオーディオファンには有名なJacinthaのHERE'S TO BENです。

 おおお~っ!!!!DV-50はバックのバンド、歌手のJacinthaのロケーションがはっきり見え、ダイナミックな音楽空間を感じさせます。音が前に前に出てきて元気な音を聴かせてくれます。また音の繊細さも兼ね備えている!素晴らしい!!!

 ではDD-55につなぎ替えて音出し。。。。ん?

 ボーカル音は、アレ?

 DV-50よりスッキリとむしろリアル。。。生々しい。。。DV-50はボーカルに少し本当に薄いベールが1枚かかったような気がする。。。大汗

 でもDV-50の音の方がダイナミックで躍動感がある。。。???

 オーケストラの曲に変えてみようっと。。。。ウンウン、DV-50の方が音場がダイナミックで、楽器構成もよく見えて音像がハッキリしている。

 う~ん。。。DV-50で楽しもう〜

 えいやっ!で、DD-55を音響製品屋さんに売り払ってしまいました。

 ということで数年DV-50で音楽CD、音楽DVD、音楽SACDを楽しんでおりました。

 私本当に欲張りですので、「釣りそこねた魚は大きい」と申しまして、AccuphaseのCDプレイヤーの生生しさも忘れがたく(世間ではこれを”女々しい”と申すそうな)、ネットでAccuphase E-307にオプションで挿せるDACボードを見つけ(初代はDAC-10で、その後DAC-20、DAC-30と進化し、2015年現在はDAC-40まで出てるそうですが)、ヤフオクで中古のDAC-20をもう一息で落札するまでになってました。

 落札できなかったのは、このAccuphaseのDACボードの評価が高く、中古市場にめったに出てこないことと、新品定価からほんの少ししか安くならないためでした。

 そうこうしている時に、上記音響製品屋さんのWebでDACボードを見つけ、さっそく買い!のボタンを押しましたが、何人もの方々が申し込んだことから外れ!今度出物が会ったら知らせてねとお願いをしておきました。

 それからまた1年以上たった最近のことです。仕事中にいきなり知らない京都市内の電話からコールがありました。ん??誰だろう???局番を調べると街の真ん中辺りです。恐る恐る出てみると、例の音響製品屋さんでした。DAC-30が入ったのですが、いかがでしょうか?とのことです。

 お願いをしてあったことなど、全く忘れていましたので、しばらく内心「どうしよう、どうしよう、安くないしなぁ〜。。。でもDV-50じゃなくてAccuphase側でD/A変換できるしUSB接続もできるし。。。」、元気よく「頂きます!」と言ってしまいました。

 今更ですが、数年前の製品に大枚はたいてしまって半分後悔しながら中古の商品を自宅に持ち帰り、E-307のオプションスロットに差し込み、DV-50とコアキシャル接続します。

 恐る恐る以前使ったJacinthaのCDを入れて再生します。DV-50とのアナログ接続とデジタル接続の両方を聴き比べてみると、「おおおお〜!!!!」デジタル接続では昔のDD-55の生々しさが蘇っただけでなく、それ以上の生々しさと音像のしっかり感が出てきます!DD-55の時に感じた地味感は全くなくスッキリとして透き通って繊細な音像じゃないですか。。。この音を聞いた途端に半分の後悔は吹き飛んでしまって幸福感に浸りました。
 ちまたでは単体でDACとして売り出したら20万円の価値があるとか、Accuphaseの数年前のCDプレイヤーであるDP-400と同等のDAコンバーターであるとか評価がされているのもうなずける音となりました。

 めでたし〜目出たし〜愛でたし!