2013年1月26日土曜日

ONKYO CR-N775を買ってしまって

ONKYO CR-N775を買ってしまって

ーアンプはここまで安くて良くなったのか オーディオ遍歴の果てに。。なんちゃってー

 【購入した背景】
音楽は、若い頃から主な趣味の1つとして楽しんできました。

もちろんライブも聞きに行きますが、若い頃より時間がなくなってきたので、CDやネットワークでの鑑賞が多くなってしまいました。
楽しむジャンルは多く、クラシック、ジャズ、民族音楽、ポップス、古典邦楽、はやり唄などなどです。

ですので、オーディオ装置も幾度かの更新をして、ある程度お金をかけたものを使っています。

この度海外赴任することになり、できるだけ安くコンパクトな装置だけどミニコンポではなく、少し質の良いものを入手しようかと中古を中心にあれこれ探していました。

【選択過程】
まずスピーカーは、以前にご報告しましたように、少し昔の大変小型のパイオニア製品が中古で安く手に入りました。

アンプは、いろいろ候補を上げて探しました〜。価格com、アマゾン、ヤフーオークションなどなど、疲れました。。。

CDを大量に持っていけないのと、現地でのラジオ受信環境を考えた時、昨今のネットワーク対応のものが良いと判断をしました。するとなかなか中古では買えないのですよね。

では新品ということで、ネットワーク対応のCDレシーバーに絞り各社の製品の機能をしらべ、実際に量販店へ幾度も足を運び、スピーカーも替えてもらいながらヒアリングも行なってみて、最終的にこの機種に決めました。

音源は、iPhoneに入れた音楽、自分で作成していった試聴用CDを使いました。
(試聴用CDにはクラシックは下記のチェロ曲、オペラ、管弦楽が、民族音楽はカンテ・フラメンコとギター・フラメンコが、古典邦楽は尺八音楽が、はやり唄は演歌が入っています。音量を上げてもいいですよとの販売店員のお言葉に甘え、「適度」に音量アップ、結果オペラのアリアではもの凄い音量で周りの人達の注目を浴びてしまいました。別室の高級オーディオ室ではありえるかもしれませんが、このクラスの売場ではアリアはめずらしいかも。ドンチャカ、ドンドンって音楽が普通ですよね。)

決め手は、透明感のある中高音と必要十分で締まった低音、それにもっとも差を感じたのは強弱のダイナミックレンジの広さです。

中高音の美しさ、低音の十分さはK社のものも互角でしたので迷いましたが、やはり最後には弱音、中音、強音のメリハリの表現力でした。
特にクラシックを聞かれるときには大変重要な要素になると思います。


【購入後の感想】
注文し、家に届いて、さっそく既設のオーディオ装置につないで聞きました。
今も比較し続けていますが、おおよそ分かってきたのでレビューを書くことにしました。

聞いているスピーカーは、上記のパイオニアのもの、QUAD、タンノイを切り替えて聞いています。比較するCDプレイヤー、アンプは、合わせた値段がちょっと酷ですがこの製品の20倍近く差がある10年近い前のものです。音源はCDSACDDSDファイル、NASに入っているAACファイル、FM放送音などです。テスト音源のジャンルですが、やはり一番判断のしやすいクラシック音楽、特に録音状態の良いチェロ独奏曲(バッハの無伴奏が多いです)にしています。ですので、そのつもりで読んで下さいね。

まず、音の質ですが、この製品だけ聞いているととてもこの値段の製品とは思えないくらい良いですね。中高音の透明感、締まった低音は鑑賞に耐えます。弱音から弦のこすれる微妙な音、強音の破綻の無さとクリアーさなど満足の行くものです。以前同社製のCR-D2改を寝室用に使ってましたが、その時は音の硬さ(クリアーさとは違います)と低音の無闇な強調が好きではありませんでした。今回の製品はクリアーさはそのまま音の角が取れ、低音も締まって適度になって大変聴きやすくなったと思います。そのくせ音の強弱のダイナミックさ、これはスピーカーの瞬発駆動力になるのでしょうか、これが素晴らしいですね。
そういう点では、既設の高額の装置と値段の差ほどは感じられません。これは差がないという意味ではなくてあくまで値段の差ほどはという意味です。音の緻密さ、音のしなやかさ、ダイナミックレンジは当然違います。

音の傾向はONKYOサウンドというのでしょうか、透明感のある中高音、量感があり締まった低音です。この製品の音は、既設のアキュフェーズのプリメインに通じる音がします。

ネットワーク機能はいろんなWebのページで書かれているので、そちらを参考にして下さい。一番新しい機種なので他製品よりも多機能ではあります。

タンノイの中型スピーカーを朗々と鳴らせて鑑賞に耐えるネットワーク・レシーバーという意味で、この価格帯の製品としてはダントツにお勧めです。