2015年6月7日日曜日

ESOTERIC DV-50 vs Accuphase DAC-30

ESOTERIC DV-50 vs Accuphase DAC-30


 長いオーディオ歴を経て、数年前に10年近く使ってきたCDプレイヤーAccuphaseのDD-55を中古のEsotericDV-50に変えました。

 アンプは相変わらずお気に入りのAccuphase E-307です。

 ではなぜCDプレイヤーを変えたのか?

 DD-55で聴くCDの音が柔らかくて普通に聞こえ飽きてしまったこと、DV-50について幾人かの方々のブログを読んでの結果でした。


 DV-50はCDはもちろん、DVDもSACDもプレイできるし、何よりCDプレイヤーとしての音が素晴らしいとの評価があったからでした。

 SACDが聞いてみたいと思い始めてたことと、DD-55のスッキリしてるけど地味目の音に飽きてきてたこともあったかと思います。

 また良すぎるタイミングでヤフオクで中古のDV-50が出品されてしまったからかもしれません。DV−50はDD-55よりは後年の製品ですし買い替え製品としても良いかなと思いエイヤッと落としてしまいました。

 DV-50が家に届いてビックリ!
 まるで重戦車、第2次世界大戦時のドイツのタイガー戦車のようです!!!
分厚い装甲、中身がギッシリ詰まったような凝縮感、運ぶとこれまた本当の重量級!
アンプより重いプレイヤーというのは経験がなかったですね。
 DD-55は大きさの割に音はスカスカっとして比較的柔らかく軽かった記憶があります。

 おまけがありました。リモコンも本体同様最重量級です!なんでリモコンがこんなに重いのか不明です。さらにおまけにリモコンの電池を交換するのもプラスドライバーが必要です!!!!????意味不明な設計ですね。

 さっそく接続して(設置自体が重さで四苦八苦でした)音出しです。
 テストCDはオーディオファンには有名なJacinthaのHERE'S TO BENです。

 おおお~っ!!!!DV-50はバックのバンド、歌手のJacinthaのロケーションがはっきり見え、ダイナミックな音楽空間を感じさせます。音が前に前に出てきて元気な音を聴かせてくれます。また音の繊細さも兼ね備えている!素晴らしい!!!

 ではDD-55につなぎ替えて音出し。。。。ん?

 ボーカル音は、アレ?

 DV-50よりスッキリとむしろリアル。。。生々しい。。。DV-50はボーカルに少し本当に薄いベールが1枚かかったような気がする。。。大汗

 でもDV-50の音の方がダイナミックで躍動感がある。。。???

 オーケストラの曲に変えてみようっと。。。。ウンウン、DV-50の方が音場がダイナミックで、楽器構成もよく見えて音像がハッキリしている。

 う~ん。。。DV-50で楽しもう〜

 えいやっ!で、DD-55を音響製品屋さんに売り払ってしまいました。

 ということで数年DV-50で音楽CD、音楽DVD、音楽SACDを楽しんでおりました。

 私本当に欲張りですので、「釣りそこねた魚は大きい」と申しまして、AccuphaseのCDプレイヤーの生生しさも忘れがたく(世間ではこれを”女々しい”と申すそうな)、ネットでAccuphase E-307にオプションで挿せるDACボードを見つけ(初代はDAC-10で、その後DAC-20、DAC-30と進化し、2015年現在はDAC-40まで出てるそうですが)、ヤフオクで中古のDAC-20をもう一息で落札するまでになってました。

 落札できなかったのは、このAccuphaseのDACボードの評価が高く、中古市場にめったに出てこないことと、新品定価からほんの少ししか安くならないためでした。

 そうこうしている時に、上記音響製品屋さんのWebでDACボードを見つけ、さっそく買い!のボタンを押しましたが、何人もの方々が申し込んだことから外れ!今度出物が会ったら知らせてねとお願いをしておきました。

 それからまた1年以上たった最近のことです。仕事中にいきなり知らない京都市内の電話からコールがありました。ん??誰だろう???局番を調べると街の真ん中辺りです。恐る恐る出てみると、例の音響製品屋さんでした。DAC-30が入ったのですが、いかがでしょうか?とのことです。

 お願いをしてあったことなど、全く忘れていましたので、しばらく内心「どうしよう、どうしよう、安くないしなぁ〜。。。でもDV-50じゃなくてAccuphase側でD/A変換できるしUSB接続もできるし。。。」、元気よく「頂きます!」と言ってしまいました。

 今更ですが、数年前の製品に大枚はたいてしまって半分後悔しながら中古の商品を自宅に持ち帰り、E-307のオプションスロットに差し込み、DV-50とコアキシャル接続します。

 恐る恐る以前使ったJacinthaのCDを入れて再生します。DV-50とのアナログ接続とデジタル接続の両方を聴き比べてみると、「おおおお〜!!!!」デジタル接続では昔のDD-55の生々しさが蘇っただけでなく、それ以上の生々しさと音像のしっかり感が出てきます!DD-55の時に感じた地味感は全くなくスッキリとして透き通って繊細な音像じゃないですか。。。この音を聞いた途端に半分の後悔は吹き飛んでしまって幸福感に浸りました。
 ちまたでは単体でDACとして売り出したら20万円の価値があるとか、Accuphaseの数年前のCDプレイヤーであるDP-400と同等のDAコンバーターであるとか評価がされているのもうなずける音となりました。

 めでたし〜目出たし〜愛でたし!