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2013年4月13日土曜日

ヘッドフォンについて ー SONY MDR-1Rを購入して

ヘッドフォンについて

― SONY MDR-1Rを購入して―


先日、海外赴任用のレシーバー・アンプとしてONKYO CR-N755を購入しましたが、今度はこのレシーバー・アンプ用のヘッドフォンを探しました。

もともと、現有のAccuphaseプリメイン用のヘッドフォンとしてAKG Q701を購入し、大変満足して使っています。



AKGのヘッドフォンはどの音域でも誇張がなくて、大変自然な音です。かといってモニター系のつまらない音ではなくて、品があり華麗で繊細に音楽を楽しく聞かせるヘッドフォンだと思います。

それでCR-N755できれば同じようなヘッドフォンを探しました。
結果、SONYのMR-1Rを購入したわけですが、その経過は価格comに以下のように書きました。

価格COMレビュー記事--------------------------------------

この価格帯ではお勧め


 
<評価の前提>
・既設のオーディオ装置(Accuphaze, ESOTERIC etc.)用として既にAKG Q701を持っていて接続して使用している。
・既設iPhone用として既にSHURE SE530およびSENNHEISER IE60を持っていて良く使っている。
・今回のヘッドフォン選びは、海外赴任用としてCDインターネットレシーバーのONKYO CR-N755(B)接続用として「追加」で購入するため。
・選定条件:相対的に音が良く(高音部の輝きと繊細さ、しっかりした中音部、適当な低音部)、でも刺激が少なく、できるだけ軽くコンパクトかつ安価(1万円?2万円)だが飽きのこないもの。あわせて装着感は重点的な評価基準になります。
・選定対象:上記の条件で絞り込むとSONY MDR-1R, Victor HA-MX10-B, AKG K480NC/K490NC/K495NC(*), SENNHEISER MOMENTUM(*)の6種類あたりに絞り込み。(*)はちょっと予算オーバー
・私のよく聴く音楽分野:クラシック、ジャズ、邦楽ほか民族音楽(国内外)、ボーカルなどアコースティック楽器やしっかりした歌声が中心になっています。
<評価の結果>
1.<音の評価>音だけで絞ると、量販店で幾度も視聴した結果、好みは(1)MOMENTUM, (2)K490NC, MDR-1R, (3)K495NC, HA-MX10-B, (4)K480NCかなと感じました。2番、3番に2種類掲載していますが勝負が難しいので併記してあります。(世間一般の評価と同じかどうかはわかりませんが、いわゆる「受賞」しているのはMOMENTUM, MDR-1R, K495NC, HA-MX10-Bでしょうか。)やはりSENNHEISER, AKGの音は好みですね。
2.<経済性>値段は(1)K480NC, (2)MDR-1R, (3)HA-MX10-B, (4)K490NC, (5)MOMENTUM, (6)K495NCでしょうか。
3.<デザイン>デザインは持ち歩きより滞在アパートに置きますのであまり気にしていませんが飽きが来ないデザインでないと困るので一応評価はしますと、(1)MOMENTUM, (2)K495NC, (3)MDR-1R, (4)K490NC, (5)K480NC, (6)HA-MX10-Bとなりました。
4.<装着感>ちょろちょろっと短い曲を聴くのではなく、クラシックを初めとしてしっかり聴き込むことが多いので長時間の装着でも痛くならないこと。すると評価は(1)MOMENTUM, (2)MDR-1R, (3)HA-MX10-B, (4)K490NC, (5)K495NC, (6)K480NCとなりました。とくに(1)と(2)の装着感は他を引き離していますが、やはりMOMENTUMは軽いこととパッドが羊革なので大変柔らかく快適なことで1位となっています。

<選択の経過と結果>
1.海外赴任ですので良く飛行機に乗るのでノイズリダクションが効いたものを選ぼうかなとも迷いましたが、その時は荷物になることもあるしインナーイヤー型を使おうと考え、今回の選択対象に選んだ6種類からAKGのNC型は省きました。
2.残るのはMOMENTUMとMDR-1RとHA-MX10-Bです。
上記の評価のうちデザインと音の評価で、最終MOMENTUMとMDR-1Rにまで絞りました。
3.この残った2機種を更に幾度も聴き比べると、両機種とも高域から低域まで比較的フラットなのですが、MOMENTUMは刺激は少しあるがぎりぎりでセーブしたクリアな音、MDR-1Rは残響音が豊富な大変刺激の少ない音でした。この音の差は好みの問題です。両機種とも茶系のモデルがあります。
4.最終的には、2機種の価格comでの実売価格を見てみると1万円以上あることを考えて、経済性を考慮してSONY MDR-1Rに決めました。
5.本日MDR-1Rが届きましたので早速試聴しました。試聴はiPhoneで行いましたが、量販店で確認した結果以上に音は良かったと思います。
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しかしながら、購入して使ってみると店頭で視聴した結果とかなり異なっていました。
そのあたりの経過は、Amazonのレビューに以下のように書いたとおりです。

Amazonのレビュー記事---------

【装着感、外観】
まず、装着感ですが重量は特別軽いということはありませんが、比較的軽い部類に入り、着けた感触はどこにも無理がないのでトップクラスに入るでしょう。デザインもさすがソニーという感じでそつなく現代風に綺麗に作られていて、戸外で使っていても恥ずかしいという感じは全くないですね。
【音質】
このヘッドフォンの音質を判断する場合、皆さんはかなり評価が高いのですが、私は評価に大変困る機種だと思います。
★結論から言うと、このMDR-1Rは付属品も含めてモバイル・プレイヤーの音をバランスよく聴かせることに特化したヘッドフォンだと思いますし、そのためのヘッドフォンをお探しでしたらお勧めしたいと思います。ただし、コンパクト・コンポや本格的なコンポには向かない仕様だと思います。

そのように判断した理由ですが、以下の様なことです。

どのような音質のヘッドフォンを探していたかというと、「音」をキンキン出すものではなくて、でも音域は広くかつ音場のスケール感もあってクラシック、ボーカル、ジャズなどのアコースティック音楽を心地よく聴けるものでした。また、用途はモバイル・プレイヤー用のヘッドフォンではなくて、海外赴任に持参するコンパクト・オーディオ用としてのものでした。

実は私もこのヘッドフォンを購入し所持していますが、購入にあたって事前に各種Webでの評価をもとに何種類か的を絞り、量販店にてiphoneを持参して試聴し比較して決めました。

それが間違いの原因ではないかと今では思っています。

というのも、最終的に絞り込んだ他社製品とMDR-1Rの2機種のどちらを購入するか決める段階で幾度も聴き比べ、iphoneに入れている音楽はクラシックも、ボーカールも、ジャズも古典邦楽もどれもスケール感はむしろMDR-1Rの方がありかつ耳に刺さらなくって良い、装着感は他社製品の方が羊革を使っているのでもっと良いが値段が高いということで、MDR-1Rに決定したわけでした。

ところが購入して家に帰ってコンポ(持参するコンパクト・コンポも本格的なコンポも両方)に接続してみて愕然としました。

iphone接続のときにあったスケール感がなくなっているではありませんか。また音域の広さ、クリアー感も全く感じられません。籠った音というのでしょうか。昔SONYのヘッドフォンを持っていましたが、それに似てる感じを思い出しました。

ん?そういえば付属品のケーブルはiphone対応のコントローラー付きのもの1本と試供品ということでコントローラー無しのもの1本があるけれど、両方共1.2mのものしか付いてないなぁと改めて思い、SONYにメールでコンポ用のケーブルは別売で出してないのかと質問しましたところ、別売していないし今後の予定もないとのことでした。
そのようなことで、モバイル専用の商品なんだとそのとき改めて理解をしたということです。

その後、このヘッドフォンとコンポをつなぐための長いケーブルが無いか探してましたが、数人のブログで同じように困っているのを見かけ、彼らは結局自作をされているようでしたので、私も5mのケーブルとジャックを購入し自作しようとしています。

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以上のことから、取り回しの良い細いシールド線とミニステレオジャックを購入しました。



シールド線はモガミのスタンダードコンソールケーブルNo.2944-RD(赤)を5m、ミニステレオジャックはNYS231Gというものです。

合計で790円、送料380円で共立エレショップの通信販売を利用して入手しました。

さっそくシールド線を剥いて半田付けにかかります。シールド線は大変細いので注意が必要ですが、なんとかごまかしたり工夫したりでやっと完成しました。

使ってみてショーとしたり音が出なかったりすると困りますので、使用前にテスターにて通電テスト、ショートテストを行います。結果、一応完成!

さっそく一方のミニステレオジャックをMDR-1Rに接続し、もう一方をCR-N755に取り付けて音を試します。

するとどうでしょう!!??

附属のショートケーブルで籠った音に聞こえたものが、新しい自作ケーブルでは音がより明瞭に、繊細にかつ華麗になったではないですか!

ちょうどポータブルプレイヤーに附属のショートケーブルで接続して聞いた時の音に近くなりました。これは附属のケーブルに何か工夫が施されているのかなと疑ったりします。
Amazonのレビューで他の方も書かれているように、もともとこのヘッドフォンはポータブルプレイヤー利用者をターゲットとして設計がなされているようなので、皆さんが購入を検討されるときは、このあたりに注意が必要かと思われます。

びっくりするとともに初期の目的を達成したことで満足したというレポートでした。











2012年8月26日日曜日

あるデジカメ考 ーRX100について

あるデジカメ考ーRX100について

・・高級コンパクト機の歴史とデジタルカメラ・・


 私は長いフィルムカメラ歴の後、デジタルカメラを使い始めて何年になるでしょうか。

10年以上になりますか。

 最初は、KODAK社製DC20を購入しました。


 18万画素で外見もプラスティックで玩具のようですが、値段は今の普及コンパクトデジカメ以上の値段だったと思います。

 何しろ、カメラから画像データを読み込めるということ、感度が高く室内でもストロボなしで他の操作も気にせずパチパチ撮れることに、非常に感動した記憶があります。
 ただし、内蔵メモリのためか8枚までしか一度に撮影できません。
 記念写真を撮るというより生活の身の回りの物をパチパチ撮ったことを思い出します。
 今ではあたりまえのオートフォーカスではなくて、固定焦点だったと思います。

 あれから10数年、富士フィルム、SONY、Canon、Ricoh、Panasonicなど各社のものを使って来て、数年前からは主力カメラとしてOlympus社のフォーサーズのE3、マイクロ・フォーサーズのE-P1とPL3などを使っています。
 コンパクト・デジカメは同社のXZ-1です。
 画質は満足、レンズも優れものが多く、初期のE-P1はタイムラグに戸惑いましたが、PL3は反応も早く海外、国内旅行、記念撮影でも大変活躍しています。

 ところが、数カ月前にSONYからRX100というサイズはコンパクトだけど受光素子と値段は中級機並みのカメラが発売されました。

 カメラ雑誌のレポートを一見して、すぐに私の感性に触れたものがありました。
写真はSONYさんのWebからお借りしました

 しかし値段がマイクロ・フォーサーズのレンズキットよりも高額になりますので、悶々とした毎日を過ごしておりました。

 ある日、機会あって量販店で触ってみると、なかなかの感触です。
 うーん。。。。他のデジカメにも触りつつ、悩むこと数時間。
 専用ケースもメモリも同時購入ということで値段交渉の末、そこそこ値切った結果、もう引き下がれません。ということで、祇園祭の宵山に間に合うよう購入してしまいました。

 操作感、画質、トーンの出方は予想通りのもので、大変満足できるものです。ただし、私のとり方であるバシバシ、スナップ写真を撮るカメラではありませんでした。理由は美しさを優先したデザインにあります。電源ボタン、シャッターボタンがブラインド・タッチでは分かりにくい形状になっているためです。気がついたらシャッターではない場所を押していたということが度々ありました。まあ、慣れればそこそこ克服できるとは思います。SONY社の一眼レフタイプのカメラは動画はともかくスチール写真の問題点が指摘されていますが、このカメラは単純な構造なので問題が出ていないようです。
 使用レポートはまた後日にさせていただきたいと思います。

 今回ここでレポートさせていただく主題ですが、このカメラをさわっていて、ふと今まで使ってきた2つのカメラに似てるなぁと思ったことです。

 そのカメラは、どちらもフィルム時代に高級コンパクト機と呼ばれたものです。
 1つは、京セラ時代のCONTAX-Tです。
それまでCONTAX-RTSなど数台を使っていましたので、CONTAXブランドからコンパクト機が発売されたということで発売日以前に予約を入れてまで購入したものです。
 外観は非常に高級感溢れるもので、黒の塗装も厚く美しく、さわって指紋が付くのも気になるほどのものでした。各部の動きも重厚で、コンパクトカメラにも関わらずアルミダイキャストのボディなのでずっしりとした重量を持ち所有感を満足させるに充分のものでした。
 歴史的には、このカメラの登場で高級コンパクト機のジャンルが始まったと思います。

 このカメラは今はもう手元に残っていませんが、小型にもかかわらず折りたたみ式T* Sonnar 38mm/F2.8が付き、二重像合致式のピント合わせまで付いていました。
 露出は絞り優先のオート、フィルム送りはボディにビッタリ格納されるレバーでおこなったと記憶しています。
 撮影した画像はZeissのレンズらしくトーンが豊富な柔らかいがビシッとした切れの良いものでした。難点は使い勝手があまり良くないことでした。それは折りたたみの蓋の下から指を回してピントと絞り値を合わせること、シャッターボタンが京セラ製のクレサンベール・サファイヤで作成したものなのですが、デザインを優先したためか天板に面一になっているため場所が指で探りにくい点でした。

 もう1台のカメラは、高級コンパクト機の最後のものとも言うべき今は無きminoltaのTC-1です。(もっとも富士フィルムからは今でもフィルム用高級コンパクト機が発売されていますが)

 このカメラも、発表時に入手したくなったカメラの1つですが、何しろ非常に高価なものだったのと、当時CONTAX Tvs IIとRicoh GR1を所持して常用して満足していましたのでふ~んって思っていたものです。

 あるとき、写真家として有名な知人の写真展があり見に行きました。確かアイルランド、東欧で撮った写真のようでした。静けさと歴史と自然が感じられる奥深い写真に感動したものです。
 そのすべての写真がTC-1で撮ったと告げられ、うーんと唸ってしまいまい、TC-1に憧れが

 ところが、イタリア旅行にRicoh GR1を持っていって沢山撮影していましたが、不幸にも鉄道で移動中に盗難に合ってしまったのです。カメラを盗られたことよりも、その時撮影したフィルムの方が残念だったことを今でも覚えています。仲良くしていただいた小さなホテルの女主人や従業員の方々などの大切な写真が入っていたからです。このRicoh GR1はリコーが出した記念すべき高級コンパクト機で今のGRシリーズに連綿とつながっていますが、その息の長さは非常に良く写る優秀なレンズと実践的なボディ・デザインと操作性を持っているためだと今でも思います。単にステイタス・シンボルではない道具としての高級機でした。

 幸いにして、イタリア旅行のときには保険をかけていたのを思い出しました。盗難証明書を出してもらおうと到着した民宿のママに相談をしましたら、さっそく町の警察に電話をしてくれました。

 ところが、この町の警察では英語を話せる警察官がいないので、鉄道で30分ほど走った先の街へ行ったら対応してもらえるというのです。数日して友人がローマから到着してから、いっしょにその街の警察まで行って、1時間ほど待ってからようやく証明を出してもらいました。

 帰国してから、書類を保険会社に送り保険金の請求をしましたら、減価償却分を引かれましたが約7万円の保険金がおりました。当時、TC-1はかなり値段が下がっていましたので、GR1を買い直そうか、それとも追金をしてTC-1を購入しようかと迷いましたが、結局誘惑に負けてTC-1を購入してしまいました。

 このカメラは、非常にコンパクトにもかかわらず必要な機能は全て備えていました。レンズはG-ROKKOR28mmF3.5という無理をしない代わりに、非常にコンパクトでカミソリのような解像力があり、発色も大変濃い画像を結びました。
 使い勝手は、GR1には一歩譲りますが、それなりに使いやすかった記憶があります。GR1のようにスナップをバシバシ撮るカメラではなく、感性にそってじっくり撮るカメラだと思います。
でも大変不幸なことに、デジタルカメラが使いやすくなってきた時期だったので、出番があまりありませんでした。

 長くなりましたが、結論としてRX100を使ってみて以上の2つのカメラを何故思い出したかですが、何点かあります。

 まずCONTAX-TとRX100には全体的なデザインとZeissのレンズを搭載した共通性を感じますし、もう1点共通する使いにくさですが、軍艦部のデザイン、ボタン類を面一に埋め込んで配置するなども共通するものです。

 またTC-1とは、専用ケースの有り様、上から見た時のデザインなどに共通性を感じます。もっともRX100は前面部から後面部へのつなぎは絞る形でデザインされていますが、TC-1は逆に後面部から前面部へ絞る形でデザインされています。



 では3つのカメラと発売メーカー、関連メーカーの歴史をちょっと見てみます。

1974年9月 ヤシカ、Carl Zeiss社と業務提携
1983年10月 京セラ、ヤシカを吸収合併
1984年3月 京セラ、CONTAX T発売
1996年3月 ミノルタ、TC-1発売
1996年   SONY、Carl Zeiss社と業務提携
2003年8月 コニカとミノルタが合併
2005年3月 京セラ、カメラ事業から撤退
2006年3月 コニカミノルタのカメラ部門がSONYへ事業譲渡
2012年6月 SONY、RX100発売

 皆さんは、どのように思われますでしょうか。デザイン、技術が継承され、RX100を生み出したような印象を私は受けました。
 ともかくも、良いものは継承されるべきですし、それによって進歩があればこれに越したことはありませんね。

2012年8月

【追記】このRX100は、この年の10月下旬から11月上旬に妻と行ったロマンティック街道への旅へ連れていきました。その時の写真を載せておきますので御覧ください。なお、容量を抑えるため写真は少し縮小していますのでご了承下さい。